北海道、糠平(ぬかびら)、十勝三股の山岳森林地帯を南北に走る国道273号線に沿って、所々で見かける、旧国鉄士幌線で使われていたコンクリート造りの「アーチ橋」。まるで、古代ローマ時代の水道橋を思わせるような高架橋は、鉄道橋としての活躍の時代を終え、今は、東大雪の開拓の歴史を伝える近代産業遺産として、その姿を見せてくれています。なかでもタウシュベツ川に架かる「タウシュベツ川橋梁(通称:めがね橋)」は、糠平湖の水かさが増える6月ごろから湖面に沈み始め、8月ごろには完全の湖底に沈んでしまいます。水かさが減る1月ごろから、再び凍結した湖面に姿を現すため、幻の橋ともいわれています。この旧国鉄士幌線アーチ橋梁をめぐるときには、地元の専門ガイドさんと一緒に回るのがおススメ。「タウシュベツ橋」の他に「第5音更川橋」と「幌加駅」等をめぐり、大雪山中に残された鉄道遺産から半世紀前の人々の賑わいを感じることができます。車で移動しながら、見どころを数か所めぐってくれるので、歩く距離は合計1kmほどです。のんびりとアーチ橋のロマンにひったってみてはいかがですか?営業部:梅津