2017
12.15

第二次世界大戦の末期、軍部が本土決戦最後の拠点として、極秘のうちに「大本営」、「政府各省」等をこの地に移すという計画のもとに、昭和19年11月から終戦の日まで、およそ9カ月の間に建設された「松代象山地下壕」。地震が少なく岩盤が強固なこと、海から遠いこと(上陸してくる敵兵からの備え)、飛行場が近いことなどの条件から「松代」が選ばれたそうです。その規模は、舞鶴山(現気象庁松代地震観測所)を中心として皆神山、象山に碁盤の目のように掘り抜かれ、延長距離は、10キロメートル余りにも及びます。見学できるのは、西条口(恵明寺口)から約500mの区間。地下壕は、できる限り当時の状態のままを保存するように心がけられているので、風化等により大変もろく崩れやすくなっている箇所や天盤が低い箇所等も見受けられますが、平和な世界を後世に語り継ぐ上での貴重な戦争遺跡として大変見応えのある場所になっています。案内ガイドと見学することをお勧めします。営業部:梅津